2012-02-23
今日は、洗礼志願式が行われるので、洗礼にかかわる箇所として、ノアの洪水がが読まれます。
ノアの洪水は、新約では洗礼の予表とされています。
洪水から免れたノアは感謝のうちに、すっかり乾いた地で、主のために祭壇を築きます(8・20)。そしてすべての清い家畜と清い鳥のうちから取り、焼き尽くす捧げ物として祭壇の上にささげます。ノアのこの敬虔な行為で、神は怒りを和らげます。
そして、「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。」と。今後、全人類の滅亡はありえないと、宣言します。
神にかたどり、神に似せて創造された( 創世1・27) 人間が、期待外れであったことを認め、その人の悪を前提とした上で、人を滅び尽くさないという「契約」を結ばれました。これが「ノアの契約」といわれる、人間と神との間の、初めての契約です。この契約は、双務的なシナイ契約と異なり、神から一方的な片務契約です。
◆ノアの契約
9:1 神はノアと彼の息子たちを祝福して言われた。「 あなたたちは産めよ、増えよ/地に群がり、地に増えよ。・・・・・」
9:8 神はノアと彼の息子たちに言われた。
9:9 「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。
9:10 あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。
9:11 わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
9:12 更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。
9:13 すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。
9:14 わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、9:15 わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。」
※ 注目すべきことは、「地のすべての獣と契約を立てる」9・10ということです。人間のみならず、生物すべての繁栄を約束されたのです。
そして、「洪水が起こって地を滅ぼすしことも決してない。」9 ・11。と、何でもお出来になる神が、二度と亡ぼさないとノアとその子孫と契約しました。御自分の権能の一部を自粛されて、人間に対する神の愛をお示しになりました。
この「ノアの契約」のしるしを、天と地を結ぶ虹としました。イスラエル民族にとっては、アブラハム契約のしるしは「割礼」、モーゼのシナイ契約のしるしは「律法」となりましたが、全人類にとってとは、この「ノアの契約」のしるしは虹なのです。
新約において、この洪水は洗礼を前もってあらわすものとされ、この思想は今日の第2朗読に受け継がれています。
なお、灰の水曜日をもって、典礼暦年(教会カレンダー)では、四旬節に入りました。
四旬節はもともと、洗礼の準備期間でした。復活徹夜祭に 新しく洗礼を受ける洗礼志願者の準備として、イエスが公生活のはじめに砂漠で40日断食をされたことにならい、40日の祈りと節制をする期間としてはじめられたものです。
そして四旬節は、キリストの死から復活への過越の神秘にあずかる信仰を確認する時なのです。復活祭を迎える準備期間と言ってよいでしょう。
洗礼の記念と償いの業をとおして、過越の神秘の祭儀にそなえます。
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